mod_perl 用 perl のインストール Linux (コンパイルでのインストール方法です)
はじめに
ほとんどのディストリビューションにはデフォルトでperl がインストールされていると思いますが、その多くはyum などで管理されているため
yum update などにより最新のバージョンへ更新されてしまいます。yum により更新されることで、Perl のバージョンが変わってしまうと
更新によっては既存のサービスがシンタックスエラーにより、サービスが止まってしまいます。
よって、OS管理用の Perl と サービス用の Perl を分離することをお勧めします。
そこて今回は、yum の Perl(管理モジュールなどで使用しているPerl) とは別にPerl(webサービスなどで使用する。) をインストールしたいと思います。
今回は、mod_perl 環境にて動作するように ithread を有効にしました。
必要なライブラリ
make
gcc
wget
インストールされていない場合はyum等でインストールしておきましょう。
yum install make
yum install gcc
yum install wget
ソースのダウンロード
下記より最新版のソースを取得します。
http://www.cpan.org/src/README.html
# wget http://www.cpan.org/src/perl-5.8.9.tar.gz
解凍
# tar zxvf perl-5.8.9.tar.gz
コンパイルとインストール
# cd perl-5.8.9
# ./configure.gnu -Dprefix=/usr/local/perl-5.8.9 -Dusethreads
configure のオプションに、prefix を追加してください。ここで追加しないと、yum で管理されているperl を上書きしてしまう可能性があります。
今回は、ithread を有効にするため -Dusethreads のオプションを追加しました。これを有効にしないと、mod_perl にて perl プログラムが動作しません。
また、様々なバージョンをインストールできるように、/usr/local/perl-5.8.9 とバージョン単位でインストールし、後にシンボリックリンクを貼ることをお勧めします。
モジュールが足りずエラーが発生した場合、モジュールをインストールして再度実行しましょう。
make と make install
# make
# make test
# make install
インストールの確認
# /usr/local/perl-5.8.9/bin/perl -v
This is perl, v5.8.9 built for x86_64-linux-thread-multi
Copyright 1987-2008, Larry Wall
Perl may be copied only under the terms of either the Artistic License or the
GNU General Public License, which may be found in the Perl 5 source kit.
Complete documentation for Perl, including FAQ lists, should be found on
this system using “man perl” or “perldoc perl”. If you have access to the
Internet, point your browser at http://www.perl.org/, the Perl Home Page.
上記のように表示されればインストールは完了になります。
また、必要に応じて、シンボリックリンクを貼りましょう。
ithread が有効になっているかの確認
# /usr/local/perl-5.8.9/bin/perl -V | grep ithread
usethreads=define use5005threads=undef useithreads=define usemultiplicity=define
# ln -s /usr/local/perl-5.8.9 /usr/local/perl
また、必要に応じて、シェルのパスに追加することもお勧めします。
以上